「やわ皿」は一食の価値あり!昭和50年創業の道玄坂の名店【長崎飯店 渋谷店/渋谷】
久しぶりの渋谷道玄坂。
15年程前までホームタウンだった街。
当時は毎週のように通っていた老舗町中華に自然と足が向かう。
1975年、昭和50年創業の「長崎飯店 渋谷店」。
道玄坂沿いの新大宗ビル3号館脇の横道を入ると見える赤い幟旗、
昔懐かしい、周囲を電球で囲った蛍光看板に緑の雷文に赤字で「本場の味長崎ちゃんぽん」の文字。
次々と変わる街並みに、今も変わらぬ風景があると安心する。
まるで、吸い込まれるように店内に引き込まれていった。
地元に愛されている 長崎飯店渋谷店
ホールのおばちゃん(昼担当)、お姉ちゃん(昼夜担当)、夜担当が多い女将さんは残念ながら不在。
薄緑の壁紙、小さめの四角い4人がけテーブル、狭い通路の奥に見える赤い円卓。
何も変わっていなかった。
変わったことといえば、時節柄テイクアウトに対応したことと、値段がちょっぴり上がったことか。
客層も渋谷で働くサラリーマンやOL、地元の商売人など定番のランチスポットとして機能している。
孤独のグルメで紹介された直後は、一見さんで溢れていたこともあったが、今は元通り一組待ち程度で席が回転していくなんともいえない塩梅。
不要に長居する客もいない。
そんな雰囲気も昔のままで安心できる。
長年、地元で愛されていることが「匂い」でわかる佇まいにちょっと嬉しい気分になってしまう。
長崎飯店といえば「やわ皿(皿うどん 軟麺)」
お店の看板メニューは看板の通り、「長崎ちゃんぽん」なんですが、
私のおすすめは「皿うどん」。
しかも、軟麺。通称「やわ皿」。
硬い麺に餡をかけたもの、ちゃんぽん麺と具を一緒に炒めた皿うどんは結構目にするが、
さっと炒めたちゃんぽん麺にあんかけの具が載るスタイルは結構珍しい。
ランチでは半ライス(お新香付き)をセットにできます。
ランチの時は、迷わずこれ一択。
夜訪れても、飲んだ後には最後に必ず頼んでしまう。
それほどうまい!
オーダーすると「やわいち〜」とホールから厨房に伝えられる。
この響きも変わっていない。
ちなみに都内に長崎飯店という屋号はいくつかありますが、こちらの渋谷店は高田馬場店、虎ノ門店、麹町店(既に閉店)が親族と聞いた(見た)ことがあります。
高田馬場が最初にできて、その4年後にできたのがこちらの渋谷店。
ただ、渋谷店の箸袋には高田馬場店も一緒に表記がありますが、虎ノ門店はありません。
創業当時のデザインが今も使われているのでしょうか?
しかしながら、高田馬場と渋谷には「やわ皿」があるものの、虎ノ門店は硬麺のみしかありません。
もしかしたら、虎ノ門は違うのかもしれません。
女将さんに確認できる機会があったら聞いてみよう。
なんて考えているうちに、やってきました!
ランチやわ皿(ごはん付き)@900円
野菜、魚介がたっぷり入って旨味たっぷりの熱々の餡が食欲をそそります。
そして、この餡に弾力のあるちゃんぽん麺がめちゃめちゃ合うんです!
しっかり炒めてあるのがポイントです。
焼き色のついた麺のほのかな香ばしさがこれまた食欲をそそります。
この麺に欠かせないのが練りがらし。
少し酸味のあるカラシが旨味たっぷりの餡を引き締めていっそう美味しくなるのです!
野菜もたっぷり取れて、罪悪感もやわらぐ一品に当然ながら大満足。
やはり、週一で通いたいお店です!
渋谷で働く人が羨ましい!
アクセス 長崎飯店 渋谷店/渋谷(道玄坂)
店名:長崎飯店 渋谷店
住所:東京都渋谷区道玄坂2丁目10−12 新大宗ビル3号館1F
TEL:03-3464-0528
営業時間:月〜金11:00~14:30(L.O.14:20)17:00~22:00(L.O.21:50)土は昼のみ
定休日:日曜、祝日
席数:38席