絶品ランチ:名店から暖簾分け 昭和の味香るざるらぁめん
コッテリの翌日はあっさり
歯医者の定期検診で新宿へ。今週2度目の新宿です。
ちょうど昼時ということもあり、食事をして帰宅することに。
さて、どこにするか…?
そろそろカキフライの季節だから「わぶ」もいいな…
でも、並んでるだろうな… 案の定、10名以上の行列…
「風雲児」でつけ麺もいいな… こちらも行列…
ま、時刻は12時過ぎたばかり、想定の範囲内ですが。
何にしようか考えながら、新宿駅の方へぷらぷらと。
先日は、とんかつだったしなぁ…と、思い出しながら西口方面へ。
前回の【新宿絶品ランチ】はこちら 絶品ランチ:新宿で行列必至のとんかつ
道中にあった、最近流行りの「焼肉ライク」でも10人以上の行列。
女性が多いのにビックリ!並んでいる半分くらい女性です。
なんだかんだで、小田急ハルクのあたりまで来てしまい、
このままじゃ、ランチ難民になりそう…
「思い出横丁の岐阜屋にでも行ってビールと木耳玉子炒めでも食べるか」と頭をよぎるも、
「この時間から飲んじゃダメだよ」、と頭の中で悪魔と天使が囁き合っている。
そのとき、目に飛び込んできたのが、この暖簾。
ハルクの裏道のビルの1階。
「らぁめん ほりうち」さんです。
新宿に会社があった頃は時々寄らせてもらっていましたが、
久しぶりの出会いに懐かしさが込み上げてきました。
でも、待てよ、昨日もラーメンだったよな…
いや、昨日食べたのはラーメンではない。あれは、確かに麺類だが、別の食べ物だ。
別の食べ物とは? 絶品ランチ:黄色い誘惑で胃袋MAX
それに、昨日はコッテリだが、ここはあっさりだ!
よくわからない、自問自答を繰り返し、いざ入店!
ほりうち といえば ざるらぁめん
さて、今日は何にしようかな…
寒いので、らぁめんも良いが、やはり「ほりうち」といえば「ざる」。
ひさしぶりということもあり、初心に帰り、「ざるらぁめん@850円」に決定です。
10名ほどのカウンターのみですが、奥の1席が空いており、ラッキーにも待たずに着席。
こちらの店員さんは、みな割烹着といっていいのでしょうか?
いわゆる板前さんスタイルで、一見カウンターのみの寿司屋や小料理屋と錯覚してしまいそうな雰囲気です。
厨房も、ありがちなラーメン店とは異なり、ピカピカ!油汚れとは無縁です。
着席後数分でやってきました「ざるらぁめん」。
透き通ったつけ汁がいわゆるつけ麺との違いといえるのかもしれません。
スープは鶏ガラベースであっさり醤油、いわゆる昭和の味。
ざるの場合はそこに酢の酸味が少しと七味が少々。
たっぷりのネギと自家製メンマ、細切りのチャーシューが入っています。
ざるらぁめんの主役はやはり「麺」
そして、主役の麺です!
モチモチとした食感で腰があり、ツルッとした喉越しが心地いい。
小麦が主張しすぎず、ほのかに香る感じがスープと相まって、
相乗効果を発揮してるんですね。
中太のストレート麺。
芸術作品のような色と艶、見てるだけで小麦の香りが漂ってきそうでしょ!
麺だけで食べても美味しいので最初に味わってみることをオススメします!
そして、何気なく乗っている海苔。
ここにもこだわりを感じます。
大きめにカットされた刻み海苔ですが、しっかりした厚みがあり、味が濃い。
麺と絡み、スープと合わさることで化学反応を起こしたように、
口の中に旨みと風味が広がります。
お飾りでなく、あるべくしてのっているんだと感じさせる瞬間でした。
それぞれが強く主張があるわけではありませんが、
スープ、麺、具材の全てが調和することで一体感のあるうまさを生み出していて、
和食の素材の活かし方がなせる逸品という感じです。
50m先にある〇〇
いつも通り無言で食べ進め10分弱、美味しくいただきお店を後に。
昨日とは違い、腹八分目で心地よい。
さて、このほりうちさんですが、こちらの店主は長年他のお店でNo.2として働かれていたんです。
そのお店は、お店の並び50m先にある「らあめん満来」さん。
そう、なんと本家が50m先、目と鼻の先にあるんです。
満来の先代が引退され、2代目に引き継がれる際に、先代から独立を勧められ、
本家の味を忠実に守りながら僅か50m先で開業したとのこと。
屋号は引き継いていませんが、いわゆる暖簾分けですね。
なので、メニューも基本同じです。違うのは量と値段かな。
こういうケースは珍しいですよね。どちらかが、衰退するわけでもなく繁盛してるし。
「らあめん」と「らぁめん」、「あ」の字の大小に師弟関係が現れているのかな?
ちなみにほりうちさんは新橋店もありますよ!